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VRで脳の機能が騙される?「クロスモーダル現象」とは何か

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クロスモーダル現象はコンピュータやさまざまな機器を利用した仮想体験などによって、実際起こってはいない感覚を脳の機能が働くことによって得ることができる現象です。クロスモーダル知覚とも呼ばれており、例えばそこにあるはずのない海の香りを感じたり、誰かの吐息を感じるような実際には起こってない現象を感じてしまいます。これは人間の五感においてある感覚を刺激することにより、存在しないはずの感覚を脳が補完してしまうのです。

もともと五感は独立して働かず、複数の情報が組み合わされた感覚の情報を他の感覚の情報へと補完し脳の機能がそれを処理します。 VRは立体視することができるヘッドセットや立体音響のイヤホン・ヘッドホンなどを利用して、五感のうち視覚と聴覚を支配し、高い没入感を得ることが可能です。

例えば潮の香りは嗅覚が働き、誰かの吐息は聴覚と触覚を脳が補完し感じ取ったのもので、VRを利用しなくても現象は日常でも起きています。大きい食べ物を食べると満腹感を得たり、人形から声が出ているように感じる腹話術もこの現象に含まれるでしょう。

脳が錯覚してしまう条件はさまざまで、現実により近い形態で視覚や聴覚を支配するVRは現象が起こりやすくなります。脳が勝手に実際には存在しないものを作り出しているので、その原因となる情報が必要になりますが、脳は過去の体験などと照らし合わせて補完していき、脳の記憶に依存することになります。

海に行った経験がある人でないと、潮の香りがするという経験がないのでこの現象は起こらず、現象の感じ方は過去の経験によるので人によってそれぞれ異なります。吐息にも人によって異なる息づかいを感じるでしょう。

仮想空間では行ったことのない場所に行ったり、現実では行えないようなことも体験することが可能です。一方で、何もかも体験できるようになったなら、現実世界での体験に意味はあるのかという意見もあるでしょう。

クロスモーダル現象は視覚や聴覚の体験がリアルであればあるほど現実的に感じるもので、そのリアルさは過去の記憶や個人の体験などからさまざまな影響を得ることで感じられるものです。

現実における体験がVR での世界における体験をより豊かにするので、現実世界における見る、聞く、匂う、触れるなどの感覚すべて使用した実体験は無駄ではありません。VRで体験すれば現実世界において体験する必要ないというわけではないでしょう。

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